Googleサーチコンソールは、Web制作や運用において非常に重要なツールです。特に画像や動画といったビジュアルコンテンツが含まれるページでは、それらの表示回数や検索パフォーマンスを把握することで、より効果的な改善につながることも。本コラムでは、サーチコンソールを活用した分析方法を解説します。

画像や動画の表示回数を確認するには、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」から「検索タイプ」を切り替える必要があります。デフォルトでは「ウェブ」になっていますが、「画像」や「動画」を選択することで、それぞれの検索タイプに特化したデータが見られるのです。

例えば、自社の商品画像が検索結果でどれくらい表示されているのか、プロモーション動画がYouTube以外でも検索されているのかなど、コンテンツごとの効果を可視化できます。

表示回数だけでなく、クリック数や平均掲載順位もあわせてチェックするのがポイントです。たとえば、ある画像が多く表示されているのにクリック数が少ない場合、サムネイルやalt属性、ページのタイトルが魅力的でない可能性があります。また、動画が検索に表示されているのに視聴されていない場合は、動画の埋め込み位置やサムネイル画像を見直すと良いでしょう。

分析方法としては、まずはCTR(クリック率)に注目し、表示回数が多いのにCTRが低いコンテンツを洗い出します。そのうえで、画像や動画のaltテキスト、キャプション、ファイル名などを最適化することが基本です。さらに、動画であれば構造化データ(VideoObject)を使用することで、リッチリザルト表示の可能性を高めることができます。

このように、画像や動画の表示回数をサーチコンソールで分析することで、ユーザーの視線が集まっているポイントや、逆に無視されている要素が明らかになります。Web制作の現場では「とりあえず画像を入れて終わり」ではなく、どれだけ検索結果で露出し、実際にユーザーに届けられているかを意識した分析が求められます。

画像や動画を含むコンテンツの効果を正しく測定するには、Googleサーチコンソールでの表示回数やクリック率の分析が不可欠です。検索タイプを「画像」「動画」に切り替えてデータを確認し、クリック率が低い要素にはalt属性や構造化データなどを用いた改善が有効です。表示回数の多いコンテンツほど見直しの価値が高く、定期的な分析と調整が、検索パフォーマンス向上の鍵となります。